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タイトル
デジャ・ビュ
著者
桜井亜美(さくらい あみ)
総合評価
★★★☆☆
発行文庫/価格
幻冬舎/520円(税込)
あらすじ
生まれついた階級が全てを決定する世界。
ツバサは「Cマイナス」という出自を呪い、そこから抜け出すために猛勉強をしている。
劣等感を忘れさせてくれるのは、盲目のピアノ調律師とのセックスだけだ。

ある日、階級制度に反対するテロリズムを目撃したツバサは、
自分の中で何かが動き出すのを感じた。希望と自由の意味を探る書下ろし小説。
極個人的感想
デジャ・ビュ経済の二極化をテーマにとりあげたSF小説です。

[勝手に予告編]
AプラスからCマイナスまで分けられた階層のなかで人々は生活する。
遺伝子と経済力によってすべてが決められてしまう近未来のTOKYO。

遺伝子は残酷に一生を決定してしまう。
Cマイナスの階層に生まれれば一生Cマイナス。
将来に待ち受けているのは単純労働もしくはきつい肉体労働。

そんな中でCマイナスに生まれたツバサは
自分の忌まわしき遺伝子の呪縛から逃れようと必死になってもがき、勉強する。

晴れてツバサちゃんはCマイナスからの脱出に成功し、階層Aプラスを与えられ
幸せな家庭を気付きました、なんて非現実的な視点でこの作品はかかれていない。
桜井亜美は常に現実を冷静に見据えている。

SFという形で近未来の世界に連れて行き、同時に今をみる力を与えてくれる作品だ。

何をするにも金が必要になっている現在。
近い将来、人間を縛るものがまた一つ増える
関連URL
【ETERNAL WIND〜桜井亜美通信〜】←桜井亜美さんの公式サイトです。