経済の二極化をテーマにとりあげたSF小説です。
[勝手に予告編]
AプラスからCマイナスまで分けられた階層のなかで人々は生活する。
遺伝子と経済力によってすべてが決められてしまう近未来のTOKYO。
遺伝子は残酷に一生を決定してしまう。
Cマイナスの階層に生まれれば一生Cマイナス。
将来に待ち受けているのは単純労働もしくはきつい肉体労働。
そんな中でCマイナスに生まれたツバサは
自分の忌まわしき遺伝子の呪縛から逃れようと必死になってもがき、勉強する。
晴れてツバサちゃんはCマイナスからの脱出に成功し、階層Aプラスを与えられ
幸せな家庭を気付きました、
なんて非現実的な視点でこの作品はかかれていない。
桜井亜美は常に現実を冷静に見据えている。
SFという形で近未来の世界に連れて行き、同時に今をみる力を与えてくれる作品だ。
何をするにも金が必要になっている現在。
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近い将来、人間を縛るものがまた一つ増える