ラグビーのチームメイト・宏樹を狂おしく想い続ける隆之、１８歳。
２０歳も年上のカメラマン・北崎との関係に傷つく都、１８歳。
それぞれの悩みを共有しながら、ピュアな生を疾走する、みずみずしく切ない青春小説。

海のように優しい、海のように激しい。
１８歳の愛と性の真実。

シーンが移り変わる毎に隆之の視線に移り、都の視線に移り。

普段日常生活を生きていたところで、
一人の人間が見ることが出来る情景はただ一つで、
それ故、心に想うことができる感情はただ一つ。

だから同じ一つの物語を、二人の人間の視点から見ているのが
なんだか一度の場面で二度美味しいみたいに斬新ですごく面白い♪♪
物語の展開するスピード・リズムもほどよく、実に読みやすいです。

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[勝手に予告編]
同じラグビー部の男友達を好きになってしまった隆之。
ファインダーを通して隆之の写真を撮るうちにそのことに勘付く都。

─男と女でなきゃ間違ってるなんて、いったい誰が決めたの？？

一方都は、といえば年上の憧れのカメラマン北崎との恋愛に激しく心を悩ませる。
生意気で人を小馬鹿にするような態度のアイツが大嫌いで、大好きで。

恋に悩み、愛に悩み、支えあう都と隆之。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ─最後に決めるのは、おまえだろ

恋愛小説のネ申である村山由佳が捧げる、現実の恋愛を超える恋愛小説。
たったの一度きりでいいから、こんな青春、してみたいカモｗ